ambieはTrue WirelessのAM-TW01でSound Earcuffsの完成形になった

ども、takiponeです。耳を塞がないイヤホンambieのファンで、これまで発売された全モデルを購入しているのですが、今夏発売されたTrue WirelessモデルのAM-TW01でイヤーカフスタイルの完成形を見たのでレビューします。

"ながらイヤホン"は着けているのを忘れる

ambieはSound Earcuffsという耳を塞がない"ながらイヤホン"として登場しましたが、これまでのモデルはケーブルや首かけ部があったため、全くその存在を忘れるというほどではありませんでした。今回のTrue Wirelessは耳に装着する部分のみなので、無音状態だと本当に着けているのを忘れます。耳を挟んで固定するので挟まっている耳たぶが痛くなる可能性はありますが(私は購入初日に痛くなりましたが、翌日以降は慣れたのか気にならなくなりました)、従来モデルと比べて一回り大きく重くなっている割にはその重さも存在感も感じないのが不思議です。公式サイトには内部構造が紹介されていて、導管だけだったイヤーピース側にスピーカーユニットを移し、マイクと大きい方(通信部を耳たぶの裏側)に置くという、内部構造の大改造があったようです。全ての形状を工夫して耳にフィットするようになっているのだなぁと感心します。

左が従来のWirelessモデル、右がTrue Wireless

骨伝導とはそんなに変わらない

ambieファンと言いながら、Aftershokz OpenMoveを併用しています。Sound Earcuffsと骨伝導イヤホンは耳を塞がないという点で比較されがちですが、使用感として大きくは変わりません。電車内などうるさいところではどちらも非力ですし、低音は全く聞こえないです。唯一人によると思うのですが、自分はOpenMoveだと"ピリピリ"とした感覚をときどき覚えるのですが、ambieはそのような現象がありません。骨伝導のTrue Wirelessモデルもほどなく登場してくると思いますので、それぞれ試してみて好みで選ぶのが良いかなと思いました。

イヤーピースが一体型になった

ambieのウィークポイントとして、イヤーピースが取れやすくなくしてしまうことがありました。一つ前のWirelessモデルでは固形の接着剤でイヤーピースを固定する改良がありましたが、別部品になっているため時間が経つとやっぱり取れてしまい根本解決には至りませんでした。今回のモデルはイヤーピースが表面のシリコン含めイヤホン本体と一体になり、取れる心配がついになくなりました(拍手)。スペアとして5個セットのイヤーピースを買い、せっかくだから色違いにして組み合わせを楽しもう!なんて盛り上がっていたのが懐かしいです。一方でシリコンは時間が経つとのびてくるので、イヤーピース部分がズレずにいつまで快適に使えるのかは検証する必要がありそうです。

電池は連続再生6時間

前モデルは給電のため、首かけ部にMicro USB端子がありました。今回は一般的なTrue Wireless製品と同様に充電ケースが付属し、ケースとの接触部分に独自形状の端子があります。

ケースの背面にUSB-C端子があるので、USB-C→ケース→イヤホンの流れで充電します。イヤホン本体の電池容量は30mAhで、公式Webでは目安で連続6時間再生とあり、実際朝から使って15時過ぎくらいに切れる感じだったので体感として大きな差異はありません。USB-Cを外した状態でケースにイヤホンを入れるとLEDがオレンジに点灯するのでケースにも充電池が内蔵されているようで、公式Webには「充電ケースと併用することで最大24時間使用可能」と記載がありますが、どれくらいの容量なのかの記述は見当たりませんでした。仕事でガッツリWeb会議で使うなら、2ペアで交互に使うフォーメーションになるかなと思っています(オレンジのBEAMSモデルをポチろうか迷っています)。

他のTrue Wirelessを使ったことが無いのですが恐らく一般的なものと同様、電池切れのタイミングは左右バラバラです。本体にはペアリングボタンが無く、ケースに入れてフタを閉め再度開けてペアリングできるので、片方が切れたら粘って使わずに両方ともケースに入れておとなしく充電するのがトラブルにならずに良いのかなと思っています。

ボタンは押しにくい、本体LEDは見づらい

本体の耳たぶ裏側にボタンがあり、以下の機能があります。

  • ワンクリック(左右共通) : 音楽の再生/停止、通話の受話/切断
  • ダブルクリック : 曲送り、左は前で右は次
  • 長押し1秒以上 : 音量、左はダウン、右はアップ

指1本で押すのは難しく、人差し指でイヤーピース側を押さえちょうど反対側に親指を持ってくるとボタンに当たり、キュッと挟むように親指でクリックできます。率直に言って押しにくいので、同様の操作ができるスマートフォンやPC側で操作するのが無難かなと思います。また、ペアリング状態などを示す白く光る本体LEDがあるのですが、発光部が少し奥まっていて正面からでないと点いているかの判別ができないため、LEDは頼りにせず本体の状態はガイダンスの音声を聞くのが良いかなと思いました。↓の写真の黒いスリットのようなところが光ります。

音質は少し向上、マルチポイントは挙動がよくわからない

一つ前のWirelessモデルはBluetoothの対応音声コーデックが少なく音が良くなかったのですが、今回のモデルはAptX対応で音質が大幅に向上しました。一方で以前の有線/無線モデルと比べて音の中心が頭の中になる感覚が無く、耳の近くにそれぞれ左右のスピーカーがあって聞こえてくるような音場になっていて、最初少し慣れませんでした。Bluetoothの接続については公式Webに「マルチペアリング4台」という記載があるのですが、以前のモデルのようなマルチペアリングをオンにする手順が説明書で見つけられていません。現時点では1台ずつ都度切断/接続して運用しています。もしかしたら今後リリースされるスマートフォンアプリでその辺りの設定ができるようになるのかもしれません。

まとめ

ambie True WirelessモデルのAM-TW01の感想を書いてみました。気づくところはいろいろ有りますが使用感は良好で、本命がついに来たとメインで使い倒す気満々です。予約販売の出荷が遅れていますが、しばらくすれば入手しやすくなると思いますし、手頃な価格設定だとも思いますので気になる方はぜひゲットしてみてください!