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Anker PowerCore Fusion Power DeliveryとFusion 10000を比較する

ども、takiponeです。
最近Ankerから立て続けに発売された、USB-PD対応の充電器と充電池のハイブリッドデバイスPowerCore Fusion Power Delivery(以下Fusion PD)とPowerCore Fusion 10000(以下Fusion 10000)を購入しましたので、12インチ無印Macbookユーザーの視点から比較してみました。

TL;DR

高いけどDock噛ませても安心して充電できる、Fusion PDがオススメです。

入手性と価格

  • Fusion PD : Apple Store専売で 11,400円
  • Fusion 10000 : (日本未発売)予価 4,999円

どちらも一般の家電量販店の店頭には並んでいません。価格設定がなかなか悩ましいですよね、ハイブリッドなので充電器と充電池を両方買う場合の価格と天秤にかけるわけですが、Fusion PDは割高だし、Fusion 10000はかなりお手頃なのでFusion 10000に目移りするところです。

見た目と重さ

横幅はほぼ一緒、縦幅はFusion PD(写真中の白)がちょっと大きく、厚みはFusion 10000(写真中の黒)の方が結構厚いです。

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サイズ感としては、MacBook Pro15インチのACアダプタと同じくらいです。電池容量が2倍もあるFusion 10000が同程度のサイズなのは驚異的ですが、電源タップなどに挿す際に、その厚みでとなりのプラグに干渉するケースが少なく無さそうです。

操作するインターフェースは、バッテリー残量を確認するためのインジケータを兼ねるボタン1つのみです。インジケーターは、Fusion PDが6段階、Fusion 10000が8段階です。Fusion 10000のインジケーターはくぼみが直角なのか、真っ正面からでないと点灯しているのかがわからずかなり見にくく、Fusion PDの方が判別しやすいです。

重さはFusion PDが249g(Appleの販売サイトより)、Fusion 10000が272g(取扱説明書より)。同クラスのモバイルバッテリーと遜色ないくらいかなと思います。

バッテリー容量

AppleのサイトではFusion PDのバッテリー容量が少し読み取りずらいのですが、製品のパッケージや本体にきっちり5000mAhと記載がありました。Fusion 10000は製品名の通り10000mAhです。12インチMacbookの内蔵バッテリーがおおむね5000mAhなので、Fusion PDはフル充電1回分、Fusion 10000だと2回分というのは大きな差になります。しかし、後述の給電能力がネックになる可能性があるので一概には言えません。

給電容量

給電(Output)の仕様は非常に複雑なので、まずはそれぞれの取扱説明書の記載事項を転記します。

Fusion PD

項目名
Charger Mode Output USB C: 5V/3A, 9V/3A, 15V/2A, 20V/1.5A
USB A: 5V/2.4A
Battery Mode Output USB C: 5V/3A MAX
USB A: 5V/2.4A MAX

Fusion PDのウリである最大30WがCharger Modeで発揮されます。
Charger ModeというのはACプラグが刺さっていてAC電源をそのまま供給する場合のモード、Battery ModeはAC電源なしでバッテリーから供給する場合で、Battery Modeだと最大15W(5V×3A)になるのは要注意ですね。また、USB-Aの最大出力はFusion 10000よりも少ない12W(5V×2.4A)です。12インチMacbookでは、システムレポートで確認しカタログスペック通り30Wで給電できました。

Fusion 10000

項目名
Wall charger output 5V/3A(3A Max Per Port)
Portable charger output 5V/3A(3A Max Per Port)

一方のFusion 10000はAC電源の有無を問わず最大15Wです。12インチMacbook付属のACアダプタが29Wなのでそれよりも少なく、Macbookを使いながらだと消費電力の度合いによっては給電が追いつかず少しずつバッテリーを消費していく可能性があります。また、Per Portとあるので、USB-CとUSB-Aそれぞれの最大と考えて良さそうです。手元の12インチMacbookで、スペック通り15Wでの給電を確認しました。

あと、Fusion PDのCharger Modeの条件については

接続された機器が完全に充電された後、製品本体への充電が開始されます

と説明書に記載がある(Fusion 10000も同様)ので、ACアダプタの代わりとして常用するのは問題なさそうです(接続機器の充電完了をどうやって判断しているのかは気になりますが)。

USB-C Dockとの併用に注意

12インチMacbookにはUSB-Cポートが1つしか搭載されていないため、HDMIでディスプレイに出力しながら充電、といったケースではUSB-Cポート対応のいわゆるDockを併用することになります。Dock自身ももちろん電力を消費するため、Dock併用時には上記給電容量からDockの消費電力分が目減りする点に注意してください。Anker 3-in-1 プレミアム USB-CハブとFusion 10000の組み合わせでは7Wの給電になりFusion 10000のバッテリーが残っていても充電が追いつかず、Macbookのバッテリーが切れてしまうというトラブルに見舞われました。Fusion PDのCharger Modeであれば給電容量に余裕があるため、Dockとの併用でも安心して使えるでしょう。

なるべく消費電力の少ないDockを探したいものですが、カタログに記載される項目ではないため人柱として試しまくるしか無いのが現状です。ちなみに少し前まで使っていたALMIGHTY DOCK C1はAnkerのよりも消費電力が少なかったので、Ankerに買い換えたのを少し後悔しています(涙

まとめ

というわけで、いろいろな観点で2製品を比較してみました。冒頭の要約にも書きましたが12インチMacbookのお供とするのであれば、Dock併用でも安心して使えるFusion PDがオススメです。Macbookよりも消費電力の少ない機器であれば、どちらも便利に使えると思います!