オープンイヤーヘッドホンはまだまだ進化する HUAWEI FreeClip (ただしAndroidアプリに注意)
ども、 takipone です。
オープンイヤーヘッドホンフリークとしてAmbie、LinkBuds を愛用してきました。LinkBudsはAmazonのレビューで何度か指摘される「左耳だけ充電できなくなる」症状が出て左耳だけ完全に使えなくなってしまい、Ambieも最近バッテリーの持ちが心持ち短くなってきた気がしたので次の常用品を物色していました。Shockz OpenFitは残念ながら重くて耳が痛くなってしまったので同僚に譲り、LinkBudsを買い直すか逡巡しはじめたところで発売されたのが今回ご紹介するHUAWEI FreeClipです。
HUAWEI FreeClipとは
HUAWEI FreeClip(以下FreeClip)は、イヤーカフ型のオープンイヤーヘッドホンです。尖った機能をこれでもかと盛り込んでいる意欲作です。
Ambieよりも耳たぶが痛くならない
FreeClipはAmbieと同じイヤーカフ型で耳たぶを挟み込む形状です。
Ambieは耳の中側の部品がとても小さく、アーム部分が固い材質なので外側の本体をアームで引っかけるような感じで維持することになります。アームが固いので耳たぶがぶ厚い人(自分がそうです)だと、長時間の装着で耳たぶが痛くなってきます。一方のFreeClipはアーム部分が柔らかい材質で、耳の外側内側両方でバランスを取る感じで位置を維持します。当初は柔らかいゆえにズレ落ちてしまうかなと思ったのですが、アームが弾力を持って挟むようで思ったよりきちんとホールドされ、ときおり外側が耳の下方にずれまずが聞こえ方には特に影響ありません。
Ambieよりも耳たぶが痛くなりづらい印象を持ちました。
左右同形で区別不要
イヤホン・ヘッドホンは頭や耳の形に合わせて左右の区別があり、ステレオ音声も当然左右でそれぞれの音が出ます。ところがFreeClipはイヤーカフの「耳を挟む」という要件が満たせればクリアという発想で、左右の形状差がありません。充電ケースも左右の区別なしです。音声はなんと装着時に姿勢を自動判別し自動でセットされます。
これが思っていた以上にストレスフリーで最高です。ケースに入れずにちょこんと置いてまた装着するときや、急いでケースに収納するときにこれまでまごついていたことに気づかされます。
音は派手目だけど音域広くバランス良く聴こえる
音はズラッと並べる感じでソニー製品の音作り的なまとまりはあまり感じられません。Anker Soundcoreのヘッドホンやイヤホンと近い気がします。低音は重低音こそ強くはありませんが、音域が広い感じできちんとバランス良く聴こえる印象です。Ambieの割り切った中低音域よりもかなりしっかり、LinkBudsと比べてもよく聴こえる印象です。
外向けノイキャン(?) すごいけどオフにできない
一般的なノイズキャンセリング機能は密閉型イヤホン向けですが、外音が入ってくるオープンイヤーヘッドホンにノイズキャンセリングとはなんだろうと思っていたのですが、なんと聴者向けではなく周囲に向けて漏れ出るイヤホンの音をキャンセルするという斜め上の機能でした。そしてその効果はきっちり実感できるすぐれものです。静かな場所だとオープンイヤーヘッドホンで音楽を聴くのは多少気になるところですが、FreeClipは音をほとんど周りに出しません。耳を近づけれかろうじて聴こえるくらい、めちゃくちゃ静かです。
一方でノイキャン特有の、頭が少し痛くなるのを常時感じます。多少の音漏れが許容できる場所ではオフにしたいところなのですが、現時点ではアプリにノイキャンに関する設定項目は見当たりません。アプリのアップデートで設定が追加されることを期待します。
HUAWEI製品の宿命 & アップデートに期待
同じHUAWEIのTeardropイヤホンFreeBuds 5はノイズキャンセリングのレベル設定やLDACサポートが含まれているので、今後FreeClipのソフトウェアアップデートでその辺りが追加されるのを期待します。
一方でHUAWEIのソフトウェアは米国による規制で、現状Google Play Store経由でアプリが配布されていません。FreeClipのAndroidアプリ HUAWEI AI Lifeは、 HUAWEI AppGallery経由か AppGallery からapkファイルをダウンロードして野良インストールする必要があります。iOSはApp Store経由でインストールできますね。
まとめ
HUAWEI FreeClipをご紹介しました。Ambieが切り拓いたオープンイヤーヘッドホンは普及期に入り各社から相次いで発売されていますが、FreeClipは一足先を行く先進的な機能がたくさんあって、まだまだ進化していく様子が体験できる良い製品です。
2024年はLinkBudsの次期モデルが出るとの噂もちらほら聞こえてくるので、オープンイヤーヘッドホン隆盛の年になりそうでわくわくしています。